米Motorolaのベンチャ・キャピタル部門であるMotorola Venturesは,中国企業への投資を拡大して新たに3社に対して出資を行なった。同社が中国時間3月15日に明らかにした。出資先は,ベンチャー・キャピタル企業のShanghai NewMargin Venture Capital Enterprise(Shanghai NewMargin),情報技術開発のShenzhen Shenxun Information Technology Development(SXIT),Legend Silicon Beijingの親会社であるLegend Siliconの3社。出資額は公開していない。
Motorola社は,SXIT社と戦略的な提携を結んだことも明らかにしている。位置情報サービス(LBS)や企業向けソリューションなどのプラットフォームとアプリケーションの両方で協調する。また,Legend Silicon社ともモバイルTV事業に向けた設計開発,復調チップの製造で提携する。Shanghai NewMargin社は,今回の出資を受けて引き続き中国のハイテク企業,急成長企業に投資を行なう。
「中国は,当社にとって引き続き戦略的に重要な地域である。そのため,モバイル・デバイスとネットワーク・インフラの強化以外にも,中国の顧客にシームレスなモビリティ製品の提供を支援するために新しい企業にも出資を拡大している」(同社 Equity Investing部門担当副社長のWarren Holtsberg氏)
同社の中国企業に対する出資総額は,2005年末の時点で36億ドルに達している。
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