中国のLenovo Group(聯想集団)が,人員削減などを含む再編成計画を米国時間3月16日に発表した。同計画は今後6~12カ月以内に完了する予定で,これにより年間約2億5000万ドルの節約を目指す。「業務を効率化して,顧客への対応を迅速にするとともに,グローバルな競争力を高めることが狙い」(同社)と説明する。
人員削減は,米国,アジア太平洋,EMEA(欧州,中東,アフリカ)で実施するもので,正社員2万1400人の約5%にあたる1000人が対象となる。米メディアの報道(InfoWorld)によると,同社幹部が3月末までに対象者を決定する。経費は約1億ドルにのぼる見込み。
また,現在のニューヨーク州パーチェスにある拠点をノースカロライナ州ローリーに移転するほか,中国のデスクトップ・チームを集約し,効率化を高める。米国,アジア太平洋,EMEAにおける販売のサービス/サポート/注文処理を一元化し,グローバル・セールス/マーケティングの合理化を図る。
同社会長兼CEOのWilliam J. Amelio氏は「人員削減などの資源削減は,今回の行動計画における最も困難な部分だが,同社の競争力を鑑みた結果,やむを得ないと判断した」とコメントしている。
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