米IBMは米国時間3月22日に,企業のサービス指向アーキテクチャ(SOA)管理に向けた製品とサービスで構成する「Service Oriented Architecture(SOA)Governance」を発表した。企業がSOAを実装した際に直面する,業務目標の判断,目標達成のためのIT構成,パフォーマンスの追跡といった課題の克服を支援する。
SOA Governanceでは,同社のベスト・プラクティスとプロセス,およびソフトウエアを組み合わせ,「企業が最適な決断を下し,その決断に沿ったポリシー,判断手法,管理体制を実装できるようにする」(同社)。
SOA Governanceで提供する主な内容は以下の通り。
- SOA Governance and Management Method:同社のコンサルティング事業IBM Business Consulting Servicesが担当する。約500人のコンサルタントを養成し,顧客の要件やポリシー,手続き,規則に対応したSOAベースのビジネス・プラン遂行を支援する。
- Rational Method Composer向けSOA Governanceプラグイン:IBM Business Consulting Servicesのベスト・プラクティスをパッケージ化し,Eclipseベースの開発ツールであるRational Method Composerの一部として提供する。企業のニーズに応じてカスタマイズが可能。
- IBM Rational Data Architect:データ・モデルでの社内および業界標準採用を促進し,SOAに対応した情報アーキテクチャの設計,特定,管理を支援する。
- IBM Tivoli Change and Configuration Management Database:クライアント側のITリソース,設定項目,ユーザーIDや,クライアント同士の相関関係といった情報を自動的に検出および管理する。
- IBM WebSphere Service Registry and Repository:SOAベースのサービスの選択,起動,運用,再利用,統制に関するメタデータを,簡単に使用および管理できるようにする。SOAサービスおよび資産の管理とポリシー適用を向上する。
[発表資料へ]