米国のオンライン出版団体Online Publishers Association(OPA)は,オンラインのビデオ視聴について調査した結果を,米国時間3月29日に発表した。それによると,多くのインターネット・ユーザーにとって,オンラインのビデオ視聴はごく一般的な習慣になりつつあるという。
調査は,米国のインターネット・ユーザー(12~64才)1241人を対象に実施したもの。
オンラインでビデオ視聴する頻度は,「週に1回以上」というユーザーが24%,「月に1回以上」というユーザーが46%だった。
週に1回は視聴するコンテンツを尋ねたところ,「ニュース」を挙げるユーザーが最多で27%,僅差で「面白いビデオ」(26%)が続いた。
オンライン・ビデオ視聴は家庭で広まっており,「週に1回以上」視聴する割合は,家庭インターネット・ユーザーの場合は39%,職場インターネット・ユーザーでは19%。視聴するビデオ・コンテンツを見つける方法としては「2~5つの特定のビデオ・サイトを利用する」ユーザーが最も多く,全体の58%を占めた。また,「ネット・サーフィンをして見つける」というユーザーは48%だった。
調査から,オンラインのビデオ広告がユーザーの行動に影響を与えていることが分かった。オンラインのビデオ広告を視聴したことがある人は66%で,そのうち44%が何らかの行動を起こしている。具体的には,広告を視聴した後に31%がWebサイトを訪問,8%が商品購入まで至っている。
また,一般的には短い広告が好まれる傾向があるものの,「30秒以上のビデオ広告を視聴しても構わない」というユーザーは39%にのぼった。
OPA,Marketing and Membership担当副会長のPam Horan氏は「オンラインのビデオ視聴は,日常の中でごく当たり前に行われており,視聴の際には特定のサイトにアクセスしているユーザーが多いようだ」と語る。また,オンライン・ビデオの視聴が普及したのは,「ビデオ・コンテンツの充実や,ニュースや娯楽のためにインターネットに依存する人が急増したため」(同氏)と説明した。
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