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 米Microsoftは4月第2週,ストレージ・サーバーを手がけるハードウエア・パートナ向けに,NAS(Network Attached Storage)ソフトウエアの最新版「Windows Storage Server 2003 R2」の出荷を開始した。Windows Storage Server 2003 R2は,サーバー向けOS「Windows Server 2003 R2」をストレージ機器向けに最適化した製品で,ファイルの保管や管理を省力化するのに必要な機能だけを搭載している。

 Windows Storage Server 2003 R2は,ほかのWindows Server製品と異なり,単体では購入できない。その代わりに,Windows Storage Server対応ハードウエアを買うと付いてくる。最新版の主な新機能は3種類ある。1つ目は「Single Instance Storage(SIS)」機能であり,フォルダにまたがって重複しているファイルを「SIS Common Store」にコピーし,元のファイルは,Unixにおけるシンボリック・リンクと同様の仕組みである「リパース・ポイント」に置き換える。こうすることで,ハードディスクの記憶領域を節約する。

 2つ目は,Windows Serverのインデックス・エンジンとWindows 2000およびWindows XPのクライアント検索機能を利用する,新たな全文検索機能だ。この機能を使うと,ネットワーク共有されているファイルを素早く検索できる。3つ目は,Windows Storage Serverに特化して,ファイル・サーバーの処理性能を下位レベルで最適化する一連の新機能である。

 Windows Storage Server 2003 R2は,Microsoftが展開する様々なストレージ戦略のごく一部を占めるに過ぎない。同社のほかのサーバー製品も,Windows Storage Serverと同じく,専用のストレージ機能を備えている。例えばWindows Server 2003 R2には,機能が強化された分散ファイル・システム(DFS)や,リソース管理ツールの新版「File Server Resource Manager(FSRM)」,簡素化されたSAN設定機能,高度化したディスク・クォータ機能といったストレージ技術がある。別のサーバー製品「Microsoft System Center Data Protection Manager(DPM)2006」では,ディスク・ベースのデータ・バックアップ/復旧機能を提供する。

 米Dellや米Hewlett-Packard(HP),米IBMなどの企業は,Windows Storage Server 2003 R2対応サーバーの販売を開始した。対応製品は,ローエンド・サーバー・アプライアンスからハイエンドのラック搭載型製品まで,考えられる事実上すべての分野に存在する。