米Hewlett-Packard(HP)は,アジア太平洋地域の企業などにHP社の保有する知的財産(IP)をライセンス供与する拠点「Asia Pacific IP Licensing Center」をシンガポールに開設する。HP社が米国時間4月18日に明らかにしたもの。
同施設の開設は,HP社が全世界で展開するIPライセンス供与活動の一環。アジア太平洋地域の企業,政府,研究機関,大学に対して,家電や新技術,半導体,ネットワーク,ソフトウエア,ストレージといった分野のノウハウ,特許,商標,著作権を提供していく。
開設当初は,シンガポール,台湾,韓国,日本,インド,中国で技術ライセンス供与の交渉を行う。将来は,必要に応じてその他地域にも対象を広げる。
またHP社はシンガポールで現地時間4月17日に,同社のアジア太平洋/日本地域ソフトウエア担当副社長としてSteve McWhirter氏の指名を発表した。同氏は5月2日に就任し,シンガポールを拠点に活動する。
McWhirter氏は,米IBMソフトウエア部門でアジア太平洋地域のソフトウエアおよび販売を担当した経験を持つ。2004年には米Red Hatのシンガポール法人Red Hat Asia Pacificに参加し,副社長を務めた。
[発表資料(Asia Pacific IP Licensing Center)]
[発表資料(Steve McWhirter氏の指名)]