米Oracleが,通信事業者向けサービス配信プラットフォーム(SDP)「Oracle Service Delivery Platform(SDP)」を米国時間4月18日に発表した。主要モジュールは既に利用可能となっており,世界各地で複数のサービス・プロバイダが導入している。
Oracle SDPは,VoIPやモバイル通信機能,リアルタイム・アプリケーションなどのサービスを提供するためのプラットフォーム。従来型の通信システムとIPネットワークとの接続が可能。標準規格に対応しており,通信サービス・プロバイダやネットワーク事業者,システム・インテグレータなどは,現在のクローズドなネットワーク装置をサービス指向アーキテクチャ(SOA)タイプに刷新できるという。
現時点では,SIPアプリケーションやプレゼンス機能など,複数のサービスを包括的に提供する。J2EE対応プログラミング環境を備え,既存の通信ネットワーク上で非同期のイベント駆動型アプリケーションを提供できる。ショート・メッセージング・サービス(SMS)やSMSのマルチメディア版であるMMSにより,モバイル機器からの利用も可能。
今後は,通話制御,課金,デバイス管理などの機能や,容易に導入/運用開始できる仕組みなどを提供していく。2006年中に,すべての機能が利用可能になると見込む。
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