PR

 米Ipsos Insightは米国時間4月18日,2005年における世界の携帯電話利用状況に関する調査結果を発表した。それによると携帯電話の普及に伴い,携帯電話を使ったインターネット接続が多くの地域で増加しているという。

 2005年に,全世界で携帯電話からインターネットにアクセスした人の割合は28%で,2004年末の25%から増加した。

 携帯電話によるインターネット接続をけん引したのは,35才以上のユーザーである。同社によると,新技術を率先して利用するのは若い男性の場合が多いが,携帯電話を使ったネット接続が初期段階を抜け,主流になりつつあることを示している。

 国別にみると,無線デバイスによるインターネット接続は英国やフランスで顕著に伸びている。日本でも携帯電話を使ったネット接続が急増しており,2005年はその割合が40%に達した。「2003年と比べて2倍に拡大している」(同社)

 「長期的にみると,現在主としてパソコンが担っているオンライン・アクティビティの多くを,携帯電話が補完するか,あるいは完全に携帯電話で行うようになる」(Ipsos Insight社上級副社長のBrian Cruikshank氏)

■表1 無線デバイスを使ったインターネット接続(2005年)

日本       40%
英国       29%
米国       26%
韓国       26%
カナダ     19%
ドイツ     18%
フランス   18%
メキシコ*  16%
中国*      10%
ブラジル*   8%
ロシア*     7%
インド      5%

注:*調査対象は都市部のみ

出典:Ipsos Insight社,2006年

 携帯電話は急速に普及しており,2005年末に携帯電話を1台以上所有している世帯の割合は,韓国,日本,中国の都市部で90%以上,西欧でも80%を超えた。また米国は75%,カナダで61%だった。

 1世帯当たりが所有する携帯電話の数も増加している。携帯電話を所有する世帯のうち,複数台所有する世帯は3分の2以上にのぼった。これら世帯の平均所有台数は2.2台で,前年の2.1台よりわずかに増加した。

 調査は2005年11~12月にかけて,ブラジル,中国,インド,メキシコ,ロシア各国の都市部,および米国,英国,カナダ,フランス,ドイツ,韓国,日本で,成人6544人を対象に実施した。

■表2 携帯電話を所有する世帯(2005年)

日本       95%
韓国       94%
中国       93%
フランス   85%
ドイツ     83%
英国       79%
メキシコ   78%
米国       75%
ブラジル*  73%
インド*    67%
ロシア     63%
カナダ     61%

注:*調査対象は都市部のみ

出典:Ipsos社,2006年

[発表資料へ]