米Frost&Sullivanは,欧州,中東,アフリカ(EMEA)の統合メッセージング(UM)および統合通信(UC)市場に関する調査結果を英国時間4月25日に発表した。それによると,2005年の同市場の売上高は6億1330万ユーロ(約7億6200万ドル)で,これが2012年には15億3900万ユーロ(約19億1200万ドル)まで成長するという。
同社シニア・リサーチ・アナリストのLuke Thomas氏は「IP電話のインフラ市場では,ベンダーは生産性の向上を迫られており,この結果サプライヤはメッセージング・ツールとコラボレーション・ツールを統合せざるをえない」と説明する。「近年では,UM/UCアプリケーションは,通話料以外のコスト削減という意味で非常に重要になりつつある」という。
多国籍企業の大半は,IPを音声とデータ通信の長期的なプラットフォームと捉え,VoIPの導入を進めている。このため,UM/UCなどの付加価値サービスが広く普及することが期待される。UM/UCに対する関心は過去12カ月間で大きく高まっているものの,具体的な利用やメリットについては認識が不足している。ベンダーやサービス・プロバイダにとって大きな課題は,広告やセミナーなどのマーケティング活動を展開し,認知度向上を図ることだ。
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