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 米PricewaterhouseCoopersは米国時間4月25日,2006年第1四半期のベンチャ投資に関する調査結果を発表した。それによると,同期は761社に対して56億ドルの投資が行われた。投資額レベルは前期とほぼ等しく,前年同期からは12%増加している。

 同期は,後期段階のベンチャ企業に対して24億ドル(取引対象は253社)の投資が行なわれた。これらのベンチャ企業では,投資後の企業価値が2005年通期で平均9202万ドルに達し,過去4年間で最高となった。2005年第3四半期末までの12カ月の平均は7122万ドルだった。また,立ち上げ段階や初期段階への投資は14%減の9億3100万ドル(同219社),拡張段階への投資は5%増加して23億ドル(同289社)となった。

 分野別にみると,バイオテクノロジは8億800万ドルで前期から24%減少した。同部門では,第1四半期の投資額が低く抑えられる傾向にあり,同期もこれに一致した。医療機器会社への投資は増加しているが,バイオテクノロジと医療機器を合わせたライフ・サイエンス分野への投資は前期から13%減少して15億ドル(同155社)となった。

 メディア・エンタテイメント分野は,前期から80%増の3億9600万ドル(同57社)。いくつかの大規模な額の投資が行なわれており,投資総額は過去4年間で最高を記録した。同分野の投資は,ほぼ半分がインターネットを通じてコンテンツを配信する企業を対象に行なわれた。

 ソフトウエア分野は12億ドル(同197社)で,前期から12%増加した。単一業界としては最大規模の投資を獲得しており,投資額では全体の22%を占めている。

 ビジネス・モデルが基本的にインターネットに依存している企業への投資額は8億6100万ドル(同145社)。前期から10%増加した。インターネット関連への投資がここ数期にかけて徐々に増加しており,全体の投資額に対して占める割合は前期の14%に対して同期は15%となった。また,電気通信分野は6億100万ドルで17%の減少。無線技術に対する投資の減少が主な要因となった。

 なお調査は,米Thomson FinancialのデータをもとにNational Venture Capital Association(NVCA)と共同で実施された。

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