フランスのAlcatelは現地時間4月27日,2006年第1四半期の決算を発表した。売上高は30億6700万ユーロ(約38億4300万ドル)で,前年同期の26億700万ユーロ(約32億6700万ドル)と比べて17.6%増加(為替の影響を除いた場合同14.9%増加)した。純利益は1億400万ユーロ(約1億3000万ドル)で,前年同期の1億2400万ユーロ(約1億5500万ドル)と比べて減少した。希薄化後の1株当たり利益は0.08ユーロ(約10セント)。前年同期は0.09ユーロ(約11セント)だった。
当期の営業利益は1億9800万ユーロで,前年同期の1億700万ユーロから大きく増加した。営業利益率は6.5%,粗利益率は34.9%。
事業別にみた場合,固定通信部門の売上高は12億7300万ユーロで,前年同期から29%増加した。モバイル通信部門の売上高は前年同期比15.1%増の9億800万ユーロ,私設通信部門は同6.7%増の9億500万ユーロだった。
Alcatel社会長兼CEOのSerge Tchuruk氏は「当期は,好調な売上高と利益率向上により堅調な業績結果となった。世界各地の通信事業者が音声/データ/映像のトリプルプレイ・サービス移行を進める中で,当社は引き続き主導権を握っており,有線・無線事業も好調だ」と説明している。
さらに同氏は,同社と米Lucent Technologiesとの合併に関して「今後6~12カ月以内に手続きが完了する予定」とコメントしている。
米メディアの報道(CNET News.com)によると,同社の今後の予測は,2006年第2四半期の売上高が前年同期比5~7%成長,2006年通期は市場成長率(5%)を上回る見込み。
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