中国のIT調査ニュース系サイトの調査部門である「中関村オンライン調研中心」が行った「最も注目されているデジタルカメラブランド(メーカー)調査結果報告」によると、2006年3月のランキングで、ソニーがキヤノンに続く2位となった。
ソニーのデジタルカメラ「サイバーショット」は、2005年末に中国浙江省工商行政管理局から品質基準を下回るとの指摘を受け、浙江省だけでなく中国全土で6機種が出荷停止になった。前出の中関村オンライン調研中心の同調査では、出荷停止直後の2006年1月時点でソニーのランキングは4位。2月はキヤノン、ニコンに続く3位だった。全面出荷停止からわずか3カ月で、再びソニーのデジタルカメラが2位に浮上したことは、事件後も中国におけるサイバーショットやソニーブランドは健在であることを示している。
中国国内のユーザーの間で、日本メーカーの人気は圧倒的だ(グラフ)。前出の2006年3月での注目されているデジタルカメラメーカーのランキング上位10社のうち、8社までを日本メーカーが占める。中国の大手メーカーである愛国者は2005年に中国メーカーが手がけるデジタルカメラの中では突出した性能の800万画素コンパクトデジタルカメラ「DC-V80」を発売して話題になったものの、同調査ではランキング13位にとどまっている。
中関村オンライン(中関村在線)はIT関連情報に特化した中国のポータルサイトの1つ。中関村オンライン調研中心の「最も注目されているデジタルカメラブランド(メーカー)調査」は毎月、中関村オンラインの読者を対象に、インターネット上でアンケートを実施している。同サイトの会員サービスに登録した数はのべ150万人強。