米ACNielsenが米国時間5月15日に,欧米で人気の高いIT機器ブランドに関する調査結果を発表した。それによると,米国ではDell製品が,欧米ではHP/Compaq製品がそれぞれ首位に立った。
ACNielsen社CEO兼社長のFrank Martell氏によると,米国企業ではIT管理職の3分の1,欧州企業では5分の1がDellを主要なIT機器ブランドとして選んだ。「米国ではコスト・パフォーマンスを非常に重視するため,直販モデルで低価格のDell製品に人気が集まった」(同氏)。
また欧州におけるHP/Compaq製品の人気については,「大半の上級IT管理職がキャリア開始当初から現在まで同製品に慣れ親しんでおり,これら製品の実績ある信頼性と世界的認知度がブランド価値として浸透しているため」(同氏)と分析した。
ただし過去12カ月で注目すべき動きが起こっている。HP/Compaq製品が米国および世界市場でシェアを拡大する一方,Dell製品の米国シェアは縮小傾向にある。「両社は今後のマーケティングおよび宣伝活動でそれぞれのブランド価値をさらに前面に打ち出し,市場拡大を図るだろう」(同氏)。
その他の主な調査結果は以下のとおり。
・欧米企業の50%以上が2006年のIT予算を拡大する予定。
・欧米企業の5分の2がノート・パソコン予算を増やす予定。
・2006年に英国で「Blackberry」の導入が21%増加する見込み。
・米企業はより高い投資回収を求め,今後,欧州企業より積極的にインターネット関連サービスへの投資を進める。
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