米AMDが，デスクトップ・パソコン向けプロセッサ製品系列「Athlon 64 X2 dual-core processor」「AMD Athlon 64」「AMD Sempron」において消費電力当たりの処理性能を高めたモデルを提供すると，米国時間5月16日に発表した。
AMD社は消費電力当たりの処理性能を示す指標として「performance-per-watt（ワット性能）」を提唱している。新たに提供するプロセッサは，AMD社の標準的なデスクトップ・パソコン向けプロセッサよりもワット性能に優れるという。「新型プロセッサの方が最大37％高く，高ワット性能版AMD Athlon 64 X2 dual-coreプロセサにいたっては最大154％上回る」（AMD社）。
またAMD社は「ワット性能の高いプロセッサを使うと，全体的な消費電力を減らせる」としている。ベンチマーク・テストSYSmark 2004 SEで計測したところ，AMD Athlon 64 X2 dual-core processorの消費電力は14Wだったという。新型プロセッサは，必要とされる処理能力に応じて自動的に消費電力を調整する「Cool'n'Quiet」技術に対応している。ソケットは新たに「AM2」を採用する。
5月に利用可能とするモデルは以下の通り。
【AMD Athlon 64 X2 dual-core processor】 ・4800＋：671ドル ・4600＋：601ドル ・4400＋：514ドル ・4200＋：417ドル ・4000＋：353ドル ・3800＋：323ドル（標準版），364ドル（小型パソコン版） 【AMD Athlon 64】 ・3500＋：231ドル 【AMD Sempron】 ・3400＋：145ドル ・3200＋：119ドル ・3000＋：101ドル
[発表資料へ]
