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 米Sun Microsystemsは米国時間5月18日,グリッド開発者向けにいくつかの新しいプログラムを発表した。プログラムは,オンデマンド・コンピューティング・サービス「Sun Grid Compute Utility」に対応するアプリケーションの開発促進を目的としたもの。その一環として,開発者に100時間分のCPU利用時間を無料で提供する。また,Sun Grid対応アプリケーションのコンテストを開催し,優勝者に最高10万ドルの賞金を授与することも明らかにしている。

 無料でCPU時間を利用できる権利を獲得するためには,同社のグリッド開発者支援コミュニティSun Grid Developer Communityに参加する必要がある。同コミュニティ・サイトでは,ライフサイクル管理,ソースコード管理機能といった協調的開発ツールのスイートにアクセスできる。Sun Grid対応アプリケーション開発に役立つ資料やサンプル・アプリケーション,フォーラムなども提供する。

 また,同社は同コミュニティ・サイト上に独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV)向けプライベート・プロジェクトのスペースを設けた。コミュニティの協調的な開発環境を利用しながらSun Grid向けアプリケーションの開発とポートが可能になるという。そのほかにも,Sun Gridを使った効率的な並列処理の実行を支援するプロジェクト「Compute Server Project」やJava開発環境「NetBeans 5.0 IDE」向けプラグイン「Grid Compute Server Plug-in」のリリースを発表している。

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