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 米国のWebニュース・サイト「Microsoft Watch」にMary Jo Foley氏が書いた記事によると,米Microsoftは5月第4週に開催する「WinHEC 2006」のメッセージを「we're turning the corner ... we are heading toward delivery(コーナーを抜けて,製品リリースへ進む)」にしたもようだ。このメッセージは,いずれもWinHEC開催中にBeta 2版をリリースする予定の主要3製品「Windows Vista」と「Longhorn Server」(開発コード名),「Office 2007」を指している。Windows Vista Beta 2とOffice 2007 Beta 2のリリースは一般向けであり,初めて多くのユーザーのもとに届けられる。

 これまで通りMicrosoftは,これら3製品がうまく連携して動く様子のデモンストレーションを中心に発表を行う。Microsoftの狙いは,大企業顧客が3製品に飛びつき,2007年初めから同時に導入してくれることだ。それにもかかわらず,各製品のスケジュールは若干ずれている。Office 2007が最初に登場する予定だが,MicrosoftはWindows Vistaの準備が整うまでリリースを引き延ばすだろう。Windows Vistaの完成予定は2006年10月であるが,企業向け出荷は11月,消費者向け出荷は2007年1月に始める。Longhorn Serverの出荷日程についてMicrosoftは,「2007年のどこかで」というあいまいな態度をとっている。

 Foley氏の記事によると,MicrosoftはWinHEC 2006でWindowsとOfficeの統合プラットフォーム,仮想化,新興市場向け事業戦略もテーマとして取り上げる。WinHEC 2006は5月23日~25日(米国時間)に,ワシントン州シアトルで開催される。