米マイクロソフトは5月22日(現地時間)、米国シアトルにてWindows Vista Professional Reviewer's Workshopを開催した。この説明会は、23日から始まる開発者向け会議Windows Hardware Engineering Conference (WinHEC) 2006に先だって、同会議の参加者に対して行われたもの。ここでは、Windows Vistaのベータ2が参加者に配布された。
説明会ではWindows Vistaの機能に関する解説が行われた。主なものを画面を中心に説明しよう。写真1はWindows Vistaのベータ2(ビルド番号は5382)の画面。デスクトップ右側には初期設定でサイドバーが表示されている。時計などの機能を提供する簡易アプリケーション「Gadget(ガジェット)」はドラッグ・アンド・ドロップで追加することも可能だ。
Gadget関連では、Windows Vista Home Basic以外のバージョンでサポートされる新機能「SideShow(サイドショー)」のデモが披露された。ノートパソコン本体や、キーボード、PocketPCなどの周辺機器に搭載した小型のディスプレイから、メールやカレンダーなどをチェックできる。写真2はノートパソコンのフタの部分に付属した小型のセカンドディスプレイからメールをチェックしているところだ。これらの機能はパソコンがスリープ状態でも利用できるという。SideShowで使えるアプリケーションは、将来的にはWindows Vistaのデスクトップや、Windows Liveで使用できるGadgetと共通化する見通しだという。
Vistaではドキュメント(XPのマイドキュメントに相当)画面などの右上に検索ボックスを用意。写真3は「terry」というキーワードで検索をかけ、検索結果を画面左側の「Favorite Links」欄に登録したところ。
Vistaでは管理者権限の考え方が変わる。管理者としてログインしていても普段は通常ユーザー(XPでいうところの制限付きユーザー)の権限しか与えられない。セキュリティ設定の変更やソフトウエアのインストールなど、システムにとって重要な変更を実行しようとすると写真4のように警告が出現。権限の昇格の是非を確認する画面などが現れる。
ベータ2の個々の機能の詳細や、WinHEC 2006の模様は追ってレポートする予定だ。