米comScore Networksは米国時間5月23日,インターネット上のビデオ・コンテンツと広告の視聴に関して消費者の動向を調査した結果を発表した。それによると,インターネット上でビデオを鑑賞する視聴者の数は,2005年10月から2006年3月の6カ月間で18%増加している。
調査の結果,3月には合計37億本のビデオ・ストリームが視聴されている。ユーザー1人当たりの1カ月における平均ビデオ視聴時間は100分弱で,6カ月前の平均視聴時間の85分よりも長くなっている。
視聴者の割合を性別でみると,男性が52%で女性が48%だった。視聴時間は男性が1カ月当たりおよそ120分だったのに対し,女性は80分と開きがある。ビデオ視聴の時間が最も長いグループは25~34歳の男性グループで,1カ月の平均が140分だった。
同社によれば,多くの消費者にとってビデオ視聴はオンライン活動の一部になりつつある。3分の2の消費者が家庭からブロードバンド接続でインターネットを利用しており,パブリッシャは最新技術を使って消費者を引きつける方法でコンテンツを配信している。そのため,広告主にとって幅広い消費者にアピールするための媒体として大きく変化するポイントに近づいているという。
そのほかにも,3月の調査により視聴者は職場から平均しておよそ1時間弱インターネット・ビデオを視聴していることが明らかになった。インターネット上のビデオが視聴されている時間のおよそ16%がゴールデン・タイムで,22%が週末だった。米国のインターネット・ユーザーのおよそ42%はエンタテインメント系サイト,33%はポータル・サイトを通じてビデオ・ストリームを楽しんでいる。
[発表資料へ]