米IBMは,インドにおけるBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業に注力するために,インド国内の従業員数を拡充している。同社がインドで現地時間5月30日に発表した。IBM社が2004年4月に買収したインドのBPO会社Daksh eServices(現IBM Daksh)の従業員数は,買収時の6000人から2万人に増加したという。
IBM Daksh社ではBPOの他にも,ITを使って業務コストの削減や効率化を進めるBTO(ビジネス・トランスフォ メーション・アウトソーシング)サービスに注力している。
IBM Daksh社COOのPavan Vaish氏は,「当社がこの2年間に急成長したのは,IBM社のコンサルティングや研究を活用したBTOサービスへの需要が一気に高まったため」と説明する。
またIBM社のインド支社においても,2004年初めの9000人から,2006年の4万3000人へと,従業員数が大幅に増加した。
米メディア(InfoWorld)によると,IBM社以外にも,米Accenture,米EDS,フランスのCapgeminiなど,多数の企業がインドでの事業を拡大中である。多国籍企業のインド支社が,インド国内のオフショア・コール・センターやBPO事業で占める割合は75%に達するという。
[発表資料へ]