「COMPUTEX TAIPEI 2006」が2006年6月6日、台湾・台北市の台北世界貿易センターで開幕した。地元の大手マザーボードメーカー各社は、米インテルや米AMDの最新CPUに対応したマザーボードを一斉に展示。2006年の年末商戦や2007年の春商戦のころには、これらのマザーボードを搭載したパソコンが日本でも相次いで登場することが予想される。
アスーステック・コンピュータ(華碩電脳公司)、ギガバイト・テクノロジー(技嘉科技公司)、マイクロスター・インターナショナル(MSI、微星科技公司)など大手マザーボードメーカー各社のブースで最も目立つのは、インテルが2006年夏にも出荷予定の「Core 2 Duo」(関連記事)や「Core 2 Extreme」を搭載可能なマザーボードだ。マザーボードに集積したチップセットは、既に発表済みの「975X Express」に加え、インテルが今回のCOMPUTEXに合わせて発表したばかりの「965 Express」も数多くみられる。フロント・サイド・バス(FSB)の動作周波数が1066MHzと高速なことや、新たに従来より高速なメモリー「DDR2-800」に対応することなどを特徴に掲げている。
AMDのCPUに対応したマザーボードは、展示品の大半が新型CPUソケットである「Socket AM2」(関連記事)を採用。従来品の「Socket 754」「Socket 939」を用いた製品も散見されたが、マザーボードメーカー各社としては、新ソケットへの移行を積極的に進める意向とみられる。AM2ソケット採用品では、64ビット動作のデュアルコアCPUである「Athlon 64 X2」「Athlon 64 FX」シリーズの搭載が可能で、メモリーはDDR2 SDRAMをサポートする。
一方、エイサー系列のAOpen(建碁公司)は、「モバイルデスクトップ」と呼ばれる、手のひらに載る程度の小型デスクトップパソコン向けのマザーボードを展示。この分野へ注力する方針を改めて明確にした。