PR

 米Gartnerは米国時間6月8日,2005年における世界のアプリケーション統合ミドルウエア(Application Integration and Middleware:AIM)市場に関して調査した結果を発表した。同市場の売上高は85億ドルで,前年から7.1%増加した。米IBMが市場シェアの37.2%を獲得し,前年に引き続き首位を確保。トップ5のベンダーが69%のシェアを獲得している。

 ベンダー別にみると,IBM社はメッセージ指向ミドルウエア(MOM),統合スイート,ポータル製品などで市場をリードしているが,ESB(エンタープライズ・サービス・バス),BtoBソフトウエアなどで激しい競争をしている。アプリケーション・サーバー部門に強い米BEA Systemsが前回に続き2位となった。3位の米Oracleは,売上高が前年比39.6%増という著しい成長をみせている。また,4位の米Microsoftも2ケタ成長を達成している。

■2005年におけるアプリケーション統合ミドルウエア世界市場の
ベンダー別売上高(速報値)
(単位:100万ドル)
----------------------------------------------------------------------
ベンダー           2005年      市場        2004年      市場     成長率
                   売上高     シェア       売上高     シェア    (%)
                (100万ドル) (%)   (100万ドル)  (%)
----------------------------------------------------------------------
IBM              3,159.4       37.2      2,959.8        37.3      6.7
BEA Systems      1,232.5       14.5      1,163.3        14.7      6.0
Oracle             739.4        8.7        529.8         6.7     39.6
Microsoft          397.1        4.7        350.3         4.4     13.4
Tibco              314.4        3.7        289.9         3.7      8.5
その他           2,657.3       31.3      2,643.0        33.3      0.5
合計             8,500.2      100.0      7,936.1       100.0      7.1
----------------------------------------------------------------------
出典:Gartner Dataquest社(2006年5月)

 地域別にみると,米国のシェアが41%,EMEA(欧州/中東/アフリカ)が35%,日本とアジア太平洋が18%だった。

 リサーチ部門バイス・プレジデントのJoanne Correia氏は「同市場は,統合設計パターンや技術の発展が急速に進んでいるため,予測しにくい段階に入っている」とコメントしている。同氏によれば,ソフトウエア・サプライヤは製品アーキテクチャに抜本的な変化を加えているという。また,新しいサプライヤも市場に参入しており,力のないサプライヤは高い確率で姿を消していると語る。技術の移行やサプライヤの変更などに対応しなければならないため,アプリケーション設計者のタスクは複雑になっているという。

 企業のソフトウエアに対する支出については,サービス指向アーキテクチャ(SOA)をベースとする環境に移行し始めているため,支出は引き続き増加すると予想している。

 同調査は,増加するオープンソース・ソフトウエアやサブスクリプションなどの新しいモデルを反映させるため,新規ライセンス以外にも,アップデート,サブスクリプション,ホスティングの売上高をまとめて集計している。

発表資料へ