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LEDバックライトを採用した液晶テレビの試作品
LEDバックライトを採用した液晶テレビの試作品
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高輝度の17型液晶ディスプレイ
高輝度の17型液晶ディスプレイ
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絵筆を使って画面上でデジタル水彩画を描くデモを実施
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 台湾の大手液晶パネルメーカー、チーメイ(奇美実業公司)の子会社であるチーリンテクノロジー(奇菱科技公司)は、バックライトにLEDを用いた27型液晶テレビを試作し、台湾・台北市で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2006」で公開した。

 赤色LED1灯、緑色LED2灯、青色LED1灯の4灯を1セットとし、これを30セット、合計120灯使用している。液晶パネルなど、バックライト以外の部品は既存のものを流用して試作したもよう。試作品の消費電力は125Wである。バックライト自体の輝度は4500カンデラ/平方メートル、輝度均一性は80%、色再現性はNTSC比100%という仕様を明らかにしている。

「課題はコスト、均一性、製造方法」

 チーリンでは、2007年の製品化を目指してLEDバックライト搭載テレビの開発に取り組んでいるという。それまでに取り組むべき課題として、同社説明員は3つの点を挙げた。LEDのコスト、LEDの品質のばらつき、大量生産可能な製造方法の確立である。

 LEDのコストについては、試作品で採用しているLEDは1灯当たり5米ドル程度と高く、「現時点の調達コストのまま量産化すると、27型で5000米ドル~6000米ドルという価格帯になってしまい、1000米ドル程度で購入できる通常の液晶テレビと懸け離れたものになってしまう。さらなるコスト削減が必要だ」(チーリン説明員)。また、納入されるLEDの品質にばらつきがあり、画面全体を均一に光らせるにはさらなる品質の向上が不可欠としている。製造方法については、「3型~10型といった中・小型液晶ディスプレイについては量産技術を確立しているが、現時点ではそれを大型液晶パネルに適用する技術を持ち合わせていない」(チーリン説明員)という。

 一方で、「温度については、展示会で1日中点灯させていても40~45度程度で安定している。この程度であれば、LEDバックライトの寿命に与える影響も小さく、特に問題はないと考えている」(チーリン説明員)という。

 なお、チーリンはこのほか、画面輝度が1000カンデラ/平方メートルと明るい17型液晶ディスプレイや、1920×1080ドットの47型液晶ディスプレイにタッチパネルと水彩画描画ソフトを組み合わせたシステムなどを展示していた。