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 米Yankee Groupは米国時間6月19日,米国の企業における無線通信技術の導入状況に関する調査結果を発表した。それによると2006年における移動体通信市場の成長は,新興企業の需要がけん引するとみている。

 大規模企業で仕事にモバイル機器を利用する従業員の割合は前年の40%から41%へと,わずか1ポイント増にとどまった。従業員によるモバイル使用が進んでいるのは最も小規模な企業で,64%がモバイル・ワーカーだった。

 無線LANの採用については,大規模企業の61%以上,SMB(中堅・中小企業)では42%がすでに構築済みか試験的に採用していた。また,すでに無線LAN構築済みの企業では,大規模企業およびSMBともに62%が,自社施設内全体で利用可能であるとしている。

 また,モバイル・データ・ソリューションについては,データ・セキュリティや統合の複雑さ,費用などさまざまな懸念があるにもかかわらず,大規模企業でほぼ50%,SMBで30%以上がすでに導入済みか試験採用している。

 通信事業者別で見ると,米Verizon Wireless,米Sprint Nextel,米Cingular Wirelessの大手3社で,全体のシェアの大半を占めた。大規模企業では全体の80%,SMBでも全体の72%が,これら3社のいずれかを利用していた。

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