米Hewlett Packard(HP)は米国時間6月20日,企業向け管理ソフトウエアの新しい3製品「HP OpenView DecisionCenter」「同AssetCenter」「同Application Insight」を発表した。これらの製品には,同社が2005年9月に買収計画を発表した米Peregrine Systemsの技術が採用されている。
DecisionCenterは,ITにおける意思決定を支援するツール。事業ニーズの変更にITを対応させるためにビジネス・インパクト分析とシミュレーションを行なう。CIOはサービス・レベルへの影響やコストをもとに,必要なITスタッフやインフラを判断するために利用できるという。AssetCenterは資産管理を自動化し,Application Insightはビジネス・サービスのパフォーマンス向上を支援する。
同社OpenView事業担当副社長のTodd DeLaughter氏は「ITが事業に与える影響を包括的に分析できる機能を提供することにより,OpenViewソフトウエアは企業のITのパフォーマンスとビジネス界におけるITに対する認識の向上を支援する」とコメントしている。
また,同社は同日,主要3事業部門の裁量権を拡大することも明らかにしている。同社は,Imaging and Printing Group(IPG),Personal Systems Group(PSG),Technology Solutions Group(TSG)におけるサプライ・チェーン,資材調達,物流管理,受注処理などについて,より大きな権限を与える。
同社は,2005年7月に組織構造の簡素化,コスト削減,顧客との関係強化を目的としたリストラ計画を発表している。今回の事業再編はその一環として行なわれるもの。リストラへの取り組みにより,2006会計年度末までに従業員1万5300万人を削減する計画を明らかにしている。
この再編成は同年11月に完了する見通し。