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 米Adobe Systemsは米国時間6月28日,Webブラウザ用プラグイン・ソフトの最新版「Flash Player 9」をリリースした。同社が昨年末に買収した米Macromediaの製品。同日より,Adobe社Webサイトから無料でダウンロードできる。

 最新版では,リッチ・メディアや企業向けWebアプリケーションでの利用を考慮して,より安全かつ堅牢なランタイム環境を提供するという。同社によると,オブジェクト志向のスクリプト言語であるActionScript 3.0と,新開発の「ActionScript Virtual Machine(AVM)」により,「これまでより最大10倍速い性能を発揮できる」。

 AVMは,ActionScriptのバイトコードをネイティブなマシン・コードに変換するJIT(Just In Time)コンパイラを実装しているため,メモリー利用の効率化,アプリケーション起動の高速化,デバッグ機能の向上などが可能という。また,ランタイム・エラーのレポーティング機能も提供する。Flash Player 9はWindows版とMacintosh版を,英語や日本語など各言語で提供する。米メディア(CNET News.com)によると,リリース時期は未定だが,Linux版も提供する予定という。

 またAdobe社は同日,Flashアプリケーション開発/運用向けソフト・スイートの新版「Flex 2」をリリースした。同ソフトは,オープンソースの開発環境Eclipseを基盤とする。

 Flex 2には,Flexフレームワークとコマンド・ライン・コンパイラなどから成る「Adobe Flex 2 Software Development Kit(SDK)」が無償で付属する。

 現在は英語版のみ。「Flex Builder 2」の製品版は499ドル,「Flex Builder 2 with Charting」は749ドル,「Flex Data Services 2 Express」は無償(1プロセサ)。保守およびサポートが付属する企業向けの「Flex Data Services 2」は2万ドル(1プロセサ)。

 米メディア(InfoWorld)によると,Adobe社は新しい価格体系によって,AJAXとの競争力を増し,Flex 2の普及を後押ししたい考えである。

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