米Yankee Groupは米国時間6月26日に,欧州企業の無線およびモバイル対応に関する調査結果を発表した。それによると,2006年に大企業はモバイル・データ・サービスに最も支出する予定で,中小企業はモバイル音声サービスに最も予算を投じる計画だという。
中小企業によるモバイル音声サービスへの支出は,昨年と比べ大幅に増加する見通し。また,中小企業でもモバイル機器の電子メール利用が増えるため,モバイル・データ・サービスに対する支出も昨年を上回る。
欧州の小規模企業におけるモバイル・ワーカー(就業時間の20%以上をオフィス以外で過ごす)の割合は50%を超え,2005年の48%から拡大した。
欧州の大企業では,有線/無線統合への関心が高まっている。音声通信のコスト削減と有線および無線インフラの集中管理を図るためだ。大企業の41%が,全社的モバイル音声環境の管理において,有線/無線統合を「たいへん重要」と見なしている。
なお,大企業および中小企業ともに,複数の事業者からモバイル製品を導入している場合が多い。大企業の45%以上,中小企業の40%以上が,2社以上のモバイル事業者と契約している。
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