米Verizon Communicationsは,職業別電話帳を手がける事業部門,Verizon Directories Disposition(以下Directories)の分社化計画を米証券取引委員会(SEC)に提出した。Verizonが米国時間7月7日に明らかにしたもの。ただし詳細な分社化の方法は最終決定しておらず,他社に売却するなどの可能性もあるという。手続きは2006年末までに完了すると見込む。
Directoriesは,WebサイトSuperPages.comおよび印刷物の形態で職業別電話帳を提供している。米メディア(New York Times)によると,Directoriesは米国の35州で電話帳を発行し,2005年における売上高は34億ドル,利益は10億3000万ドル,市場シェアは21%で,米AT&Tに次ぐ第2位の規模という。同記事では「Verizonは2005年12月にDirectoriesを分社化する方針を表明し,その時点で金融アナリストは資産価値を140億ドル以上と見積もった」とも報じている。
分社化がSECに承認されると,Verizonは同社の株主にDirectoriesの株式を割り当てる。端株については現金で支払う。
Directoriesは分社化前に社名を変更する。分社化後,本社はテキサス州ダラスに置く。従業員数は約7100人となる。Verizon向け電話帳事業は引き続き担当する。
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