米Cingular Wirelessの米AT&T Wireless買収がユーザーに損害を与えたとして,米消費者団体のFoundation for Taxpayer and Consumer Rights(納税者と消費者の権利財団)がCingularを訴えた。これに対し,Cingularは「この訴訟はまったくメリットがない」との声明を米国時間7月7日に発表した。

 米メディア(CNET News.com)が報じた原告側の主張によると,CingularはAT&T Wirelessとの合併にあたり,AT&T Wirelessユーザーに対して「サービスを中断することなく,従来の通話プランと機能を引き続き提供する」と約束した。しかし実際は,サービス品質を故意に低下させ,ユーザーが(より良いサービスを得るために)Cingularの携帯電話を新規購入し,18ドルの契約移行手続きを支払わなければならないようにしたという。訴状では,Cingularとの新規契約を結ばないユーザーに対しては,通話の中断が頻発し,レセプションの対応が悪化したほか,解約希望者は罰金175ドルの通告を受けたと説明している。

 Cingularの法務顧問兼執行副社長,Joaquin Carbonell氏は「当社は合併成立以来21ヵ月間に,100億ドル近い費用をかけてネットワークの統合と向上に取り組んできた。国内キャリアの中でも,通話の中断は最も少ない」と反論した。

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