中企業向けIT管理製品を手がける米KACEは米国時間7月10日,企業内IT業務の自動化状況に関する調査結果を発表した。それによると,社内でIT業務を自動化している割合は,大企業で82%にのぼるが,中企業では54%,小企業では29%にとどまる。
中企業はIT業務の自動化を進めているものの,一部の業務に限られている。また,中企業の19%はIT業務をまったく自動化していない。
日常のIT業務を遂行するために勤務時間外(夜間,週末,祭日)に働かなければならない社員の割合は中企業で87%と高く,大企業では80%,小企業では66%だった。
日常IT業務には,サーバー・コンピュータやデスクトップ・コンピュータのパッチ管理,ソフトウエアおよびハードウエアのインベントリ管理,新たな機器の配備,ソフトウエア配布,セキュリティ管理など,時間とコストがかかる繰り返しの多い作業が含まれる。
実際にIT業務の自動化ツールを使用している担当者は,社内開発したツールやスクリプトよりも市販ツールを好む傾向がある。自動化ツールに関する最大の悩みは「コスト」で,そのほかに「ツールの入手および使用に関する管理サポートが不十分」,「ツールを試験導入する時間がない」などの不満を挙げた。
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