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 英Vodafoneは英国時間7月24日,2006年4~6月期(2007会計年度第2四半期)の主要業績指標(KPI:Key Performance Indicators)を発表した。それによると,同期は450万人の新規加入者を獲得している。また,トルコのTelsim買収を通じて1170万人の顧客を獲得した。これにより同社サービスの合計加入者数は6月30日の時点で1億8660万人となった。

 同期の売上高は前年同期から6.4%の増収。欧州などの成熟市場における成長は停滞気味だが,ルーマニア,エジプト,南アフリカなどの新興市場が売上高の伸びを後押しした。欧州の売上高が1.3%の増収だったのに対し,新興市場では13.9%の伸びを記録している。

 同期は,1300万台の第3世代(3G)対応端末を出荷した。3Gサービス新規加入者数は前年同期から90%増加。モバイル事業におけるデータ通信の売上高は前年同期から40.2%の増収だった。同社は現在,高速パケット通信技術HSDPAによる3Gブロードバンド・サービスを8市場で提供している。

 地域別にみると,英国,ドイツ,イタリア,スペインの新規加入者数は89万1000人だった。3G端末の登録は120万台増加して870万台に達した。ユーザー1人当たりの平均売上(ARPU)は,ドイツが9.0%,イタリアは9.2%低下している。また,スペインでは2.5%,英国も3.7%低下している。欧州のそのほかの地域では,26万人の新規加入者を獲得している。

 新興市場地域のグループ子会社は,97万4000人の新規加入者を獲得。エジプトとルーマニアが好調で,サービス収入はそれぞれ前年比38.6%と31.7%の増収となった。

 同社は4月に,異なる市場や顧客要件に沿ってビジネスを展開すると同時に,新興市場での成長を目指す組織再編を発表している。事業をEurope部門,EMAPA部門,New Businesses部門の3つに大別して業務効率化とコスト削減に取り組んでいる。

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