米Harris Interactiveは米国時間8月1日,インターネット上の健康に関する情報の利用状況についての調査結果を発表した。米国の成人インターネット・ユーザー1020人を対象に2006年7月に電話で実施した結果である。それによると,これらの情報をインターネットで調べるというユーザーの割合が増加している。2005年はこの割合が72%だったが,2006年7月には80%まで上昇している。人数でみると,2005年の1億1700万人が16%増加して,1億3600万人に達した。
同社は,インターネット上で健康に関する情報を調べる人が増加した主な理由として,インターネット・ユーザー数の増加が影響していることを指摘。2005年には米成人に占めるインターネット・ユーザーの割合が74%だったのに対し,2006年7月は77%に増えている。また,健康に関する情報を求める人の割合が増加していることも一因だという。
回答者の10人中6人(61%)は,健康の話題について,「しばしば」(21%)または「たまに」(40%)検索していると回答。2005年調査の58%から3ポイント上昇している。これまでに,医療関係の情報を「ほとんど」または「まったく」調べたことがない,とするユーザーの割合は39%で,前年の43%から減少している。検索頻度は,平均して1カ月に5回で,前年の平均7回から減少した。
いままでにインターネット上で健康に関する情報を検索したことがある成人の大半は,求めていた情報を見つけられたと報告している。これらの情報が「非常に信頼性がある」と考えている人の割合は,前年の37%から25%に低下しているが,61%の回答者はこれらの情報が「ある程度信用できる」と考えている。
これらの情報を検索する理由として,知識を得るだけでなく,医師との話し合いに役立てたいと考えていることが分かった。しかし,実際に医師との話し合いに,インターネット上で得た情報を利用したことがある回答者は52%で,前年の57%から減少している。医者との話し合いに基づいて情報を検索したとする回答者も前年の52%から45%に減っている。
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