米Sybaseは米国時間8月7日,モジュラ型のデータ統合スイート「Sybase Data Integration Suite 1.0」を発表した。同製品のデータ複製,データ連携やETL(抽出・変換・格納)といったデータ統合技術により,複数のリソースから集めたデータを柔軟な方法で統合できるようになる。
Data Integration Suiteは,「Sybase Replication」「同Data Federation」「同Search」「同Real-Time Events」の4つのコンポーネントで構成。同社は現在,分散する個々の情報システムやそのほかのリソースからデータを抽出して変換し,単一のレポジトリに格納する「Sybase ETL」を単体で提供しているが,同スイートの将来版に統合を予定している。
同スイートは,構造化されたデータと非構造化データの両方に対応しており,「Sybase PowerDesigner」のモデリングとメタデータ管理機能を提供する。統合される開発ツール「Sybase WorkSpace」は,統合開発環境のEclipseフレームワークをベースとしている。
同社によれば,同製品によりビジネス・インテリジェンス,コンプライアンス(法令順守),顧客関係管理用のアプリケーション構築の複雑さを軽減できるという。特に過去とリアルタイムのデータを組み合わせる分析アプリケーションを利用している企業に適しているという。
Sybase Data Integration Suite 1.0は,2006年第4四半期に出荷が開始される予定。
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