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 米EMCは米国時間8月7日,コンテンツ管理システム「Documentum」にデータ管理サービスを統合した「Documentum Information Rights Management(IRM)Services」と記録管理機能を統合した「Documentum Records Manager 5.3」を発表した。両製品により,法的要件の変化への対応が速くなるとともに,より安全な情報の共有と破棄が可能になるという。

 Documentum IRM Servicesは,EMCが米Authenticaの買収を通じて獲得した情報管理技術を組み込んでいる。コンテンツ所有者が,ユーザー・アクセスを制限し,印刷や許可されていないユーザーへの転送を遮断するなど,ポリシー・ベースの管理機能を提供する。

 Documentum Records Manager 5.3は,サービス指向アーキテクチャ(SOA)を採用しており,別のビジネス・アプリケーションや内部システムと容易に統合できる。そのため,特定のニーズに基づいて柔軟に記録を管理できるという。

 EMC Software Group社長のDave DeWalt氏は「現行の記録管理ソリューションの大半は,企業レポジトリ内に格納されている記録だけに対応しており,個々の従業員のコンピュータ上にあるコピーまたは企業ファイアウオールの外にあるコピーに対するセキュリティに対する脅威と法令違反には対応していない」と説明。同氏によれば,IRM ServicesとRecords ManagerをDocumentumプラットフォームに対応させることにより,情報の制御,安全確保,追跡だけでなく,格納されている場所に関係なくすべてのコピーを破棄できるようになるという。

 同日,同社は「EMC Documentum IRM Services for eRoom」も発表している。この製品は,Documentum IRM Servicesと同じ技術をベースとしており,Webベースのコラボレーション環境である「EMC Documentum eRoom 7.3」を通じてパートナまたは顧客と共有する情報の保護とコントロール機能を強化している。

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