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 米ABI Researchは米国時間8月9日,コンシューマ向けネットワーク・ストレージの世界市場について調査した結果を発表した。それによると,2006年に3億500万ドル規模となる同市場は2011年までに12億ドル規模に拡大するという。

 同社によれば,デジタル・メディアのバックアップは,USB対応ハード・ドライブやCD/DVD書き込みドライブといった低コストの製品が主流となっている。しかし,デジタル・メディアの管理が困難になるため,家庭においてネットワーク・ストレージの導入が進むと同社は予想している。

 同社主席アナリストのMichael Wolf氏は「家庭でネットワークを構築している人の中で,ネットワーク・ストレージ機器を導入している割合は4%に満たない。現在多くの消費者は,ネットワーク・ストレージを十分に理解していないが,時が経つにつれて中央集中型のストレージの利点やこれらの製品が提供する冗長性に興味を持つようになるだろう」とコメントしている。

 地域別にみると,日本や欧州は北米よりもネットワーク・ストレージの導入が進んでいる。同社は,その理由として,これら地域は北米ほどパソコン中心型ではなく,同市場の世界的リーダーであるバッファローが日本の国内市場において成功を収めていることなどを挙げている。日本ではNAS機器の導入が進んでいるが,欧州市場では,ネットワーク・ストレージ・ブリッジ/アダプタの導入が進んでいる。導入形態は異なるが,すべての主要地域においてネットワーク・ストレージの導入が進むと同社は考えている。

 コンシューマ向けネットワーク・ストレージのベンダーは,簡単なバックアップと中央集中型ストレージ以外にも,メディア・サーバー機能を追加している。ネットワーク・ストレージ・ドライブは,ネットワーク・ストレージ専用プロセサを搭載し,パソコンやデジタル機器を接続して相互にデータや機能を提供するDLNAやUPnP規格に対応させることにより,コンテンツを家中に配信できる“メディア・タンク”になりつつあるという。

 同氏は,「NAS on Chip(NASoC)ストレージ・プロセサが,低価格でより強力なデバイスの実現を後押しし,USBやSATAドライブのサポートにより,製品の柔軟性が増す」と説明。「選択肢が増加するとともに,より強力なメディア配信機能を低い価格ポイントで提供することにより,消費者の需要が高まるだろう」とコメントしている。

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