米IBMは,企業ポータル・サイト構築ソフトウエア「WebSphere Portal」のエントリ・レベル製品「WebSphere Portal Server」の出荷を開始した。同社が米国時間8月24日に発表した。同製品は,小規模なポータルの導入を検討する企業向けにポータル用のアプリケーションやサービスを構築するためのソフトウエア基盤を提供する。
Portal Serverは,サービス指向アーキテクチャ(SOA)を採用しているため,既存の技術システムを再利用してポータル・コンポーネントを容易に作成できるという。同製品で作成したコンポーネントは,Oracle,SAP,BEAなどのアプリケーションと統合できると同社は説明している。ポータルのパフォーマンスを向上させるためにAjaxベースのインタフェースを採用しており,RSSフィードにも対応する。
同製品は,Webコンテンツ管理やインスタント・メッセージング機能といった高度な機能には対応していない。これらの機能が必要な企業は,事業部規模でポータルの導入を検討するユーザー向けの「WebSphere Portal Enable」か,全社的なポータル向けの「WebSphere Portal Extend」にアップグレードできる。
WebSphere Portal Serverは,2種類の料金設定を用意する。20ユーザー向けライセンスは2500ドルで,1プロセサあたりのライセンスが5万ドル。ともに1年間のサポートが付属する。WebSphere Portal Enableは,1プロセサあたり9万5000ドル,WebSphere Portal Extendが1プロセサあたり13万ドルからとなっている。
[発表資料へ]