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 米Novellは米国時間8月29日に,2006会計年度第3四半期(2006年5~7月期)の暫定的な決算を発表した。売上高は2億4100万ドルで,前年同期の2億5200万ドルと比べて減収。継続事業による純損失は300万ドル(希薄化後の1株当たり損失は1セント)。前年同期は40万ドルの純利益(希薄化後の1株当たり利益は0セント)だった。

 また非GAAPベースの調整後純利益は2000万ドル(希薄化後の1株あたり利益は5セント)と,前年同期の1300万ドル(同3セント)から増加した。ちなみに,これらの金額は,売却が決定している経営コンサルティング子会社「Celerant」の決算は含まない。

 事業別にみると,Linux Platform Products部門の売上高は1200万ドルで,前年同期比30%増加した。Identity and Access Management部門の売上高は2600万ドルで同46%増加。Open Enterprise Server(OES)およびNetWare関連製品の合計売上高は同19%減少した。

 Novellは2006年会計年度第4四半期(2006年8~10月期)の見通しについても明らかにした。売上高は2億4600万~2億5600万ドルで,非GAAPベースの希薄後1株あたり利益は4セント(1株あたり3セントの株式ベース報酬経費を除く)を見込む。

 「当期の好調は,Linux部門と認証部門の収入増によるもの。今後は,新プラットフォーム『SUSE Linux Enterprise 10』の市場浸透に積極的に取り組んでいく」とNovellの社長兼CEOのRon Hovsepian氏は述べた。

 同社は,これまでの株式ベース報酬経費に関する社内調査を予定しており,その影響で当期決算を修正する可能性があるため,今回の報告を「暫定的」としている。調査の背景には,多くの企業がストック・オプション報酬の計上方法について不正を指摘されていることがある(CNET News.com)。

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