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株価を吊り上げる“サービス”を宣伝するスパムの例(Sophosの情報から引用)
株価を吊り上げる“サービス”を宣伝するスパムの例(Sophosの情報から引用)
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 英Sophosは現地時間9月4日,2~3週間以内に任意の株価を2倍以上に吊り上げる“サービス”を提供するというスパムが出回っているとして注意を呼びかけた。株価の吊り上げには,「pump-and-dump campaign」という手口が使われるとみられる。

 pump-and-dump campaignとは,特定企業の好業績などを伝える偽情報のスパムを不特定多数に配信し,その企業の株を購入させて株価を吊り上げ,安いうちに購入した株を売り抜ける違法な手口である。

 現在出回っているスパムの15%が,このpump-and-dump campaign目的のメールであると伝えられ(関連記事:スパムの15%は「風説の流布」),8月には,この手口で100万ドルの利益を得た夫婦が告発されている(関連記事:「この企業の株は買い!」)。

 Sophosによれば,このpump-and-dump campaignを悪用する新たなスパムが出回っているという。企業や株主に対して,所有する株の価格を2~3週間以内に2~2.5倍にするサービスを提供するというスパムである。出来高も,1日ごとに10倍以上にするという。料金は後払い。株価が上がった後に「平均株価×出来高」の6%を請求するとしている。実際にこのサービスが有効かどうか(株価が上がるかどうか)を示すために,1日の無料お試し(free trial)も用意する。

 従来は,pump-and-dump campaignの主なターゲットは個人投資家だったが,現在では企業も標的にされているとSophosでは分析する。同社では,くれぐれも“甘い言葉”にだまされないよう,改めて注意を呼びかけている。

英Sophosの情報