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 米IBMは,米エネルギー省(DOE)の国家核安全保障管理局(NNSA)から,「Cell Broadband Engine(BE)」プロセサと「AMD Opteron」プロセサを組み合わせたスーパーコンピュータ「Roadrunner」(開発コード名)の開発/構築契約を獲得した。IBMが米国時間9月6日に明らかにしたもの。連続演算速度は最大1ペタFLOPS,ピーク演算速度は1.6ペタFLOPS以上を目指す。2006年終わりごろからロスアラモス国立研究所への納入を開始し,2008年に完成する予定。

 Roadrunnerは,世界初のCell BEベースのスーパーコンピュータという。Cell BEは,IBM,東芝,ソニー,ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)が共同開発したプロセサ。SCEIの次期ゲーム機「PlayStation 3」に搭載する予定。IBMの64ビットPowerプロセサ・コアをベースとする。8個の演算コアと1個の制御用コアを備える。初期段階のハードウエア試験では,演算速度が最高で200ギガFLOPSを超えたという。

 Roadrunnerは,Cell BEベースのブレード・サーバー「IBM BladeCenter H」と,Opteronベースの大中企業向けサーバー「IBM System x3755」で構成する。1万6000個以上のCell BEと1万6000個以上のAMD Opteronプロセサ・コアを「Hybrid Programming」と呼ぶソフトウエアで協調動作させる。ファイル入出力や通信などの一般的な処理はOpteronが担当し,演算処理はCell BEが担当する。OSはLinuxベース。

 IBMは「大きさと消費電力にも配慮して設計し,最新の冷却/電力管理技術を採用する」としている。設置面積は1万2000平方フィート(約1115平方メートル)で,バスケット・ボール用コート3面分ほどで済むという。

 米メディア(New York Times)によると,Roadrunnerの構築契約は3つの期間に分かれており,第1期の契約金額は3500万ドル,3期の総額は1億1000万ドルという。

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