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 米IBMは,Cell Broadband Engine(Cell BE)プロセサを搭載する企業向けブレード・コンピュータ「BladeCenter QS20」の提供を開始する。同社が米国時間9月12日に発表した。同製品は,クラスタ向けブレード・サーバー「System Cluster 1350」によって提供される。

 BladeCenter QS20は,高度な処理能力を必要とする企業向けに設計されたブレード・システム。Cell BEプロセサを利用して3Dアニメーションのレンダリング,圧縮,暗号化などのアルゴリズムの強化を図っている。そのため,医療用画像,航空宇宙産業,防衛,デジタル・アニメーション,石油,ガス業界など,グラフィックを多用するアプリケーションを導入する企業に適しているという。

 Cell BEは,IBM,東芝,ソニーがゲーム・コンソール向けに共同開発したプロセサ。IBMの64ビットPowerプロセサ・コアをベースとする。マルチコア・アーキテクチャと超高速通信機能に,IBMが高品位サーバーに組み込むマルチ・プロセッシング技術を組み込むことにより,革新的なリアルタイム・レスポンスを提供すると同社は説明している。

 IBMは,すでにBladeCenter QS20のベータ版を,米国,英国,ドイツ,日本,韓国などの顧客に提供している。英国のUniversity of Manchester,カナダのRapidMind,ドイツのFraunhofer Instituteなどが早期版を導入していることも明らかにしている。

 同社は,BladeCenterシステムとCell BEプロセサの組み合わせが,顧客と協力して,IBMの技術を使った画期的なソリューションの開発を支援する姿勢を示すものだと説明。同社は2005年に,複数の業界をターゲットとするCell BE搭載ソリューションの実現に向けて米Mercury Computer Systemsと協力することを発表している。今後もBlade.orgやPower.orgのコミュニティを通じてCell BE搭載システムの製品化に取り組むとしている。

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