大手モバイル事業者7社が,将来の無線ブロードバンド構想を策定する共同の取り組み「Next Generation Mobile Networks(NGMN)」について英国時間9月14日に明らかにした。参加メンバーは中国のChina Mobile(中国移動通信),オランダのKPN,NTTドコモ, フランスのOrange,米Sprint Nextel,ドイツのT-Mobile,英Vodafone。HSPAおよびEVDOの後継となるモバイル・ネットワーク技術の開発推進を図る。
この取り組みでは,将来の広域モバイル・ブロードバンド・ネットワークの要件作成に向け,英国で事業体を発足。名称は「NGMN」で,会長にThomas Geitner氏が就任した。「競争力のあるパフォーマンスと高い相互接続性を提供し,消費者がいっそうブロードバンドの恩恵を受けられるようにする」(NGMN)
既存の標準化団体と協力し,次世代モバイル技術の開発および標準化に向けた方針を検討する。主に以下の点を目指す。
・高データ・スループットと低レイテンシ
・低コストの運用およびメンテナンス
・レガシー・ネットワークとの互換性
・高度な認証およびセキュリティ・サポート,差異化したサービス品質
・端末認定スキームの向上
Geitner氏は,「将来のモバイル・ネットワークは,さまざまな技術的および機能的基準の組み合わせによって定義されることになるだろう」と述べている。