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 米ABI Researchはシンガポールで現地時間9月14日,モバイル音楽市場に関する分析結果を明らかにした。それによると,2009年には音楽再生可能なモバイル・デバイスの出荷台数が1億2500万台を超える見通しであるという。

 同社では,モバイル音楽市場が激化していることを強調。フィンランドNokiaを例に挙げ,同市場への参入が難しいことを説明する。Nokiaは2006年8月,「包括的なモバイル音楽サービスの提供を目指す」としてデジタル・メディア配信サービスを手がける米Loudeyeの買収を発表した。しかしながらモバイル音楽市場では米Apple Computerの「iPod」が圧倒的に優勢だ。米Microsoftも,iPod対抗のブランド「Zune」のプレーヤとサービスを年内に市場投入する予定だ(関連記事)。

 ABIのアジア太平洋地域担当調査ディレクタJake Saunders氏は,「モバイル音楽サービスの市場で主導権を握るには,iPodの牙城を崩さなければならない」と,Nokiaの課題を指摘する。ABIはAppleの強みとして,iPodの機能性,使いやすさ,スマートなデザイン,そして音楽販売サービス「iTunes Store」との強力な連携を挙げる。

 ABI主席アナリストStuart Carlaw氏によれば,音楽再生可能なモバイル・デバイスのユーザーは,多目的機器を求めるカテゴリと,専用の音楽プレーヤを求めるカテゴリの2通りに大別される。今のところ消費者は専用の音楽プレーヤを好む傾向があるが,今後は音楽再生機能付きの携帯電話がますます普及すると同社は予測する。ABIは,2009年には音楽再生可能なモバイル・デバイスの10台に7台が多目的型になるとみている。

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