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 ジャーナリスト団体のSociety of American Business Editors and Writers(SABEW)は米国時間9月14日,米Hewlett-Packard(HP)の不正な個人情報の取得に関する報道を受けて「ジャーナリストの通話記録を取得するために,企業が非道徳的な手段を使用したことに激しい憤りを感じている」とコメントを発表した。

 報道によれば,HPは,取締役会の決定をメディアに漏えいした情報源の割り出しを調査会社に依頼した。調査員は,HPのインサイダーとジャーナリストの通話記録を確認するために,ジャーナリスト本人になりすまして通話記録の取得を試みたという。

 SABEWは,このような行為が報道プロセスと情報の自由な流れに悪影響を与えると指摘。上司や敵対する者が容易にジャーナリストとの通話記録を盗めるとなると,微妙な状況にある情報源は,処分や報復を恐れる可能性がある。そのため,このような行為は,ジャーナリストが情報源と自由に話せる環境を危険にさらすものだとしている。また,今回のHPの行為は,電話会社におけるプライバシ保護とセキュリティ実践に関して深刻な問題を提起するものだと意見を述べている。

 SABEWによれば,カリフォルニア州の検事総長は,第3者の個人情報を取得するために,本人になりすますプリテキスティングと呼ばれる手法が同州のプライバシ法に違反する明言している。SABEWは,「プリテキスティングは,すべての米国人のプライバシにとって脅威であり,HPの行為はプリテキスティングが報道の自由にとっても脅威であることを示した。法に従って違反者が処分されることを望んでいる」とコメントしている。

 SABEWは,経済と金融関連の記事を手がける編集者と記者で構成する業界団体。およそ3500人のジャーナリストが参加している。

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