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 米ABI Researchが,Wi-Fi無線LAN通信機能を備える携帯電話機に関する調査結果を米国時間9月20日に発表した。それによると,2011年におけるWi-Fi携帯電話機の出荷台数は全世界で3億台を超えるという。

 対応する無線LAN規格の種類別では,現在はまだ確定していないIEEE802.11nがほかの規格より多くなると見込む。その理由について,ABI ResearchアナリストのPhilip Solis氏は「携帯電話機メーカーはIEEE802.11nの標準化作業で自分たちの意見を通してきたため,希望する機能をすべて規格に盛り込める」と説明する。

 ABI Researchは,「これまでWi-Fi通信機能はスマートフォンが率先して搭載していたが,(無線LANと携帯電話ネットワーク間でハンドオーバーを可能とする)Unlicensed Mobile Access(UMA)仕様や,より新しいSIP対応技術により,今後は高機能な携帯電話機にも比較的早く広まる」と予測する。「携帯電話キャリアがUMAに期待しているのに対し,通信会社とそのほかの関係企業はSIP対応技術に高い関心を示している」(ABI Research)。

 またABI Researchは,「Femtocell(フェムトセル)」と呼ばれる携帯電話機向け小型基地局の普及で,2011年に近付くと市場の状況が変わると見る。

 フェムトセルは,電波状況がよくない住宅やビルなどに設置し,携帯電話機による通信を安定化するための小さな基地局。ABI Researchは,「Wi-Fi対応携帯電話機とフェムトセルは,本質的に導入する動機が一致している」と指摘する。

 「周波数再利用の問題が解決することで,フェムトセルはWi-Fi対応携帯電話機の対抗馬になる」(ABI Research)。

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