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 中国上海、北京地区で、中国版「おサイフケータイ」といえる、携帯電話を利用する決済サービスの試験運用が年内にも始まる。2006年9月17日に北京で開催された中国国際金融技術展で、中国銀聯が発表した。上海の浦東地区では2006年末までに、北京で2007年1月頃をめどに、それぞれ1000台を配布し試験運営を行う。2007年には中国国内の広い範囲でサービスを始める予定。

 今回利用する決済システムは、「銀聯(英語名UnionPay)」というデビットカードシステムがベースになる。銀聯は中国の各銀行が発行するキャッシュカードに付随しているデビットカードサービスで、中国全土に広く普及している。

 ハードウエアは、ICチップを埋め込んだ携帯電話を利用する。10以上の銀行のデビットカードに対応するほか、異なる銀行のデビットカードサービスを1つの携帯電話で切り替えて使用できる。

 銀聯によるとICチップの値段は20元(300円強)程度。あらゆるメーカーの携帯電話に組み込むことが可能としている。決済を受け入れる店側はチップと通信できるような新しいPOSシステムを導入する必要がある。

 セキュリティについては、携帯電話所有者のSIMカードが電話に挿入されていないと機能しないほか、多重のセキュリティを採用するなど、万一、携帯電話を無くしても銀行口座が危険にさらされないよう考慮したという。