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 米Keaneの100%子会社であるKeane Federal Systemsは,米証券取引委員会(SEC)のデータ・システム運用および近代化に関して最大6年間の契約を獲得した。Keaneが米国時間9月25日に明らかにしたもの。契約規模は4800万ドル。

 Keaneは当初,SECの企業財務情報公開システム「Electronic Data Gathering, Analysis and Retrieval(EDGAR)」のサポートおよびメンテナンスを行う。

 さらに,テキスト・ベースのEDGARから,リアルタイム検索機能を備えた動的データ・システムへの移行を手がける。「投資家が財務報告といった企業の公開情報を閲覧あるいは分析するための画期的な手段を実現する」(Keane)。

 契約期間は3年間で,その後,1年契約オプションを3回繰り返す。データ・システムの設計,構築,実装,サポートにおいて,米BearingPoint,米Microsoft,米Rivet Software,米EMC,米Akamai,米Vistronixなどの協力を得る。

 KeaneはSECと共同で,新たなファイリングおよび分析システムの詳細を策定し,導入に取り組む。新システムは2007年の稼働開始を予定する。データのやりとりには,XBRLおよびXMLを採用する。

 手動で検索やデータ再入力したり,利用可能なフォーマットに変換するために手数料を支払ったりする従来の環境と異なり,新システムでは,投資家やアナリストは自動化ツールを使って公開情報を直接検索および分析できるという。最終的には新システムがEDGARにとって代わり,「完全にインタラクティブなデータ・システムとなる」(Keane)。

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