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 米Microsoftは9月22日(米国時間)遅く,予想通り「Windows Vista」の暫定ビルドをテスターに配布した。このビルドをみると,9月の初めに登場した製品候補版1(RC1:Release Candidate 1)からの進捗具合が分かる。ところが今回Microsoftは,ビルド5728の配布対象をRC1のときと違ってごく少数に絞った。「このビルドは,ベータ・テスターと,TechNetおよびMSDNの会員,近い関係にあるパートナ,そして顧客プレビュー・プログラム(CPP:Customer Preview Program)の参加者から無作為抽出した10万人だけに配布した」(Microsoft)

 Microsoftの関係者から9月22日に聞いた話によると,「この暫定ビルドの提供目的は,技術者とアプリケーション開発者に,より現状に近いWindows Vistaで開発作業を試してもらうため」という。「特にわれわれは,インストールおよびアップグレード作業と新たな設定について,ユーザーからの新しいフィードバックを求めている。ビルド5728には,9月1日のRC1リリースからこれまでに寄せられたフィードバックを参考に,最終的な仕上げと調整も施した」(Microsoftの関係者)

 Microsoftは「ビルド5728の導入処理は,クリーン・インストールとアップグレードのいずれも速度が大幅に向上した」としている(著者はこの週末,速度向上を実際に確かめた)。さらに,テスターたちに興味深い議論を巻き起こしてきた起動時の音楽については,停止機能を搭載した。それだけでなく,いくつか驚いた点もある。ビルド5728はRC1とそっくりで,変更は極めて小さかったのだ。

 ビルド5728は暫定ビルドであるため,MicrosoftはDVDによる配布を行わない。手に入れるにはダウンロードする必要がある。Microsoftはテスターに「可能であれば,『Windows XP Service Pack 2(SP2)』からビルド5728にアップグレードしてもらいたい」と依頼した。しかし,Windows Vista RC1からアップグレードすることも可能だ。

 Microsoftによると,「Windows Vistaのボリューム・ライセンス顧客向けバージョンを11月,消費者向けバージョンを2007年1月に出荷するという計画の通り,今も作業が進んでいる」という。同社は,10月25日までにWindows Vistaを完成できるとみている。これで開発作業は,製造段階(RTM:Release To Manufacturing)と呼ばれる状態に入る。RTM以降は,「Windows Vista Ultimate」の購入者に提供する様々な「Windows Ultimate Extras」の作業に取り組む。

 Windows Vistaのビルド5728の詳細については,SuperSite for Windows(英語)にスクリーン・ショットを掲載した。大きな機能変更はなかったので,ビルド5728のレビューは行わない。