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二日目の基調講演を行う米インテル副社長のパット・ゲルシンガー氏
二日目の基調講演を行う米インテル副社長のパット・ゲルシンガー氏
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ここ半年に出荷されたサーバー向けのCPUとプラットフォーム。全部で8種類に上る
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データを個々のパソコンで持たない「シンクライアント」モデルと、従来のモデル「Thick Clients」との間にある「SaaS」
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SaaSの具体的な例として、実際に米アドビ システムズのツールを使ってデモを実演した
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 米インテルが2006年9月26日から米国サンフランシスコで開催している、開発者向け会議「IDF(Intel Developer Forum)」の2日目。エンタープライズ向けの基調講演で登壇したのは米インテルでエンタープライズ部門を率いる副社長のパット・ゲルシンガー氏。同氏は、Quad Coreを搭載したサーバー向けCPUとなる「Xeon」や、エンタープライズ向けのCPU「Itanium」、サーバーの将来的なインタフェース、同社の企業向けプラットフォーム「vPro」の展望について語った。

45nmで新しい64ビット命令を追加する

 冒頭で同氏はまず、「この半年の間でサーバー向けの製品ラインナップは大きく変わってきた」と述べ、2006年に出荷したサーバー向けのCPUを改めて紹介した。その中には2006年6月27日に出荷を開始したCore 2 Duo、続いて8月29日に出荷を開始した「Xeon 7000」シリーズなどがある。

 7月26日に発売したCore 2 Duoについては65nmの製造プロセスで作成され、「45%以上のパフォーマンスを向上し、40%も消費電力を削減した」といい、Core Duoを搭載した製品の性能の高さを誇示した。さらに、処理能力を高速化したQuad Coreを搭載した新しいサーバー向けCPU「Xeon 5300」シリーズを年内に出荷すると発表、この分野でのAMDとの競争に勝つ自信があるという。

 ゲルシンガー氏はまた、プロセスルールを現在の65nmから45nmに移行させる際に、新しい命令セットSSE4を搭載するとした。これは64ビットの命令セットを拡張したものになり、グラフィックスや動画処理、ゲームなどのアプリケーションを高速化できるという。

 続けてゲルシンガー氏は、新しい汎用バス仕様「Geneseo」(開発コード名)を米IBMと共同で開発していることを明らかにした。これは現在の標準となっているPCI Expressバスを拡張するもの。コンピューターの新しい使い方に対応し、さまざまなデバイスにも使えるようにするという。

ノート向けのvProも用意する

 企業が使うための環境についても言及した。企業向けのクライアント環境については、従来のようにデータをそれぞれのパソコンで持つ「Thick Client」と、ハードディスクなどを持たずデータをサーバーにおく「Thin Client」モデルがある。これについて同氏は、インターネット経由でサービスとしてソフトウエアを利用する、「SaaS(Software as a Service:サービスとしてのソフトウエア)」と呼ばれるビジネスモデルが将来的に有効であるとした。実際に、米アドビ システムズが開発しているツールを使ってサーバー側のデータを扱い、クライアントで自由に加工する様子を示して見せた。

 また、同社の企業向けプラットフォーム「vPro」は、このビジネスモデルをサポートする最良のツールであると述べた。そして、現在vProにはデスクトップ向けのプラットフォームしか存在していないが、今後はノートパソコン向けにも提供していくことを明らかにした。

 最後に同氏は「来年の3月にはいろいろな話ができるだろう」と、今後の展開を期待させる言葉で講演を締めくくった。