PR

 米IDCは米国時間10月3日,AV機能などを搭載したメディア・センター・パソコンの世界市場に関する調査結果を発表した。それによると,2006年における世界の出荷台数は585万台で,市場規模は約60億ドルになる見込み。売上高全体の46.3%を米国が占める。

 2005~2010年における出荷台数の年平均増加率は世界市場で41.3%,米国市場で34%と見込む。2010年の出荷台数は世界全体で2750万台,米国で950万台に達する。2010年の世界売上高は294億ドルで,そのうち米国が126億ドルを創出する。

 「現在,家庭向けパソコン出荷台数全体にメディア・センター・パソコンが占める割合は非常に小さい。しかしメディア・センター・パソコンの出荷台数は爆発的に伸びている。これは,世界の一般家庭でブロードバンドが普及し,音楽や映像の視聴だけでなく,多様な形式のコンテンツがダウンロードできるようになったからだ」とIDCのパソコン/パソコン・トラッカー・プログラム部門リサーチ・マネージャのDavid Daoud氏は説明する。

 メディア・センター・パソコンは今後,リビング・ルームの娯楽用システムに取って代わるのではなく,補完する形で普及するとIDCは見ている。また,出荷台数拡大の鍵は,「ダウンロードできるコンテンツの多様化だ」(同社)と分析する。

[発表資料へ]