米Micron Technologyは米国時間10月5日に,2006会計年度第4四半期(2006年6月~8月期)および通期の決算を発表した。第4四半期は,好調なメモリー部門にけん引されて増収増益となった。
同期は,純利益が前年同期比47.3%増の6350万ドル(希薄化後の1株当たり利益は8セント),売上高が同9.2%増の13億7340万ドルだった。売上高の内訳は,DDRとDDR2メモリーが総売上高のおよそ50%を占めている。イメージング製品が全体の15%,NAND型フラッシュ製品が9%だった。
通期でみると,純利益は4億800万ドル(希薄化後の1株あたり利益は57セント)で,前年の1億8800万ドルから約2.2倍の増収となった。売上高は同8.0%増の52億7250万ドルで,営業利益も61.1%の増益となっている。
同社によれば,多角化戦略が功を奏し,CMOSイメージ・センサーを中心とするイメージング製品の売上高が前年の2倍に増加したという。同社は,米Intelと合弁で2006年にNAND型フラッシュ・メモリーの製造会社IM Flash Technologiesを設立した。Intelとの共同出資を通じて研究開発コストの削減を図り,生産規模の拡大を狙っている。6月にはNANDフラッシュ事業の強化を目的として米Lexar Mediaを買収している。
同社会長兼CEOのSteve Appleton氏は,「多角化戦略を効果的に実行したことが,通期の好決算につながった。これは,将来的な成功への基盤となるだろう」とコメントしている。