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 ドイツのSAPとSWIFT(国際銀行間通信協会)はドイツ時間10月9日,企業による複数の金融機関との取引や通信を支援するパッケージ「SAP Integration Package for SWIFT」を発表した。同パッケージにより,企業は単一の接続を通じて複数の金融機関にアクセスし,リアルタイムの取引やメッセージのやり取りが可能になるという。

 同パッケージは,SAPのERP(統合業務)ソリューション「mySAP ERP」と,206の国と地域でおよそ8000の金融機関をつなぐIPベースのメッセージング・プラットフォーム「SWIFTNet」を直接接続するもの。企業による銀行との取引に関連する総所有コスト(TCO)の低下,キャッシュ・フローの透明性の向上,運転資金効率の向上の支援を狙う。

 同社によれば,銀行独自のインターフェースを利用する場合,企業の取引に関する年間平均コストは2万5000ユーロを超えている。企業は平均して10社以上の金融機関と取引しているため,IT予算への影響が大きいという。また,企業は多くの場合,複数の銀行の取引明細書を個別にインポートする必要があるため,生産性が低くなり,例外処理が増加するとともに,キャッシュ・フローの透明性が失われるとしている。そのほかにも,企業にとって変化する法令への対応が課題となっているが,同パッケージはこれらの問題への対応を支援するという。

 同パッケージは,まずFINとFileActメッセージング・サービスに対応するため,MTとMXベースのメッセージの送受信が可能になる。取引に関する新しいISO 20022標準をサポートするため,2008年1月1日から導入されるSEPA(単一ユーロ支払地域)にも対応できるという。

 同社は同日,SEPAに対応するためにmySAP ERP 2005に機能強化を加えることも発表した。同社は,取引に関する法令順守を管理するアプリケーション「Bank Relationship Management」を追加するとしている。

 SAP Integration Package for SWIFTは,2007年1月に試用版が提供される。SAP R/3の4.6C以降に対応する。SAPとSWIFTのサポート・チームは,パッケージの導入と利用を最適化するためにコンサルティング・サービスを提供する。

発表資料(1)
発表資料(2)